季節を感じて暮らすこと
潮の干満時刻に合わせて日々の予定が決まってゆくのが我が家の夏。
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たっぷり潮が満ちた海にどっぷり浸かる爽快感は何物にも代えがたい至福の時間。
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満潮時刻は子どもたちと海に出かけて行って夏を満喫するのが日々の日課。
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思えば、春は海藻摘みのため、秋冬は穴釣りのために干潮時刻ありきのスケジュールだ。
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この夏は、毎日の海に加えて浜辺でのテント泊の楽しみが増えた。
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梅雨が明け、夏っぽくなってきたなぁ~とわくわくしながら過ごしていた七月。
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入道雲を眺めながら夏だ!!と胸躍らせた八月の一週目。
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雲の形が少し変わって、風の心地も少し変わって、秋の虫が鳴き始めた八月二週目。
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夏はこんなにも儚く特別な時間なのだなぁと、しみじみしていると、隣で焚き火を囲んでいた六歳の息子から同じ言葉が飛び出して面白くなった。
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夏が秋に変わる時の何とも言えない儚さは、季節を感じて暮らすこの国の民族のDNAに古代から脈々と刻まれてきたのだろうか?
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と、昔々の祖先たちに想いを巡らす海辺の夜でした。 けん
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